959~991。平安時代中期の天皇。在位969~984。村上天皇の皇子。一条天皇の父。兄・冷泉天皇の皇太弟となり、11歳で即位。15年にわたって在位し、花山天皇に譲位した。上位後は出家し、仏事や御遊びなどを行った。藤原氏が権力を確立させたなかではあったが、政治にも関与した。
中宮定子が語る逸話に登場する。在位中に、殿上人たちに「草子に歌を一首書け」と命じた。皆が困って断る者などもいるなか、藤原道隆(定子の父)が、古歌の一語を書き換えて帝を称える歌にしてみせたので褒めたたえた。
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