大江匡衡 おおえのまさひら

  • 江匡衡 ごうきょうこう

952~1012。平安時代中期の漢学者。赤染衛門の夫。代々学者の家系に生まれ、自らも優れた学才をもち、一条天皇やその皇子たちの師を務めた。歌人としても名高い。

登場作品

『十訓抄』

第1 人に恵を施すべき事 1-21

中宮彰子の御帳台で犬が子どもを産むことがあった。ことの意味を彰子から尋ねられたので、「『犬』の字は『大』の右上に点を打つが、この点を『大』の上につければ『天』になり、下に打てば『太』になり、つまり、『太子』とも『天子』とも読める。したがって、太子が産まれて天子になるという吉兆です」と答えた。はたして後に皇子(敦成)が産まれ、後一条天皇となったのだった。

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