登場作品
『宇治拾遺物語』
巻3-9 41話 伯の母の事
夫・高階成順との間に姫君がたくさんいたが、その中の一人、大姫御前を平維幹に盗み出されてしまった。
関連する人物
平維幹
高階成順
四条宮筑前
『小倉百人一首』
61 いにしへの 奈良の都の 八重桜 けふ九重に にほひぬるかな
<むかしむかしの奈良の都で美しく咲いていた八重桜。今日はこの九重の宮中で、輝くばかりに咲き誇っています>
詞花和歌集巻第1春・27より。旧都奈良から京の都に八重桜が献上された折に、作者がこの桜を帝(一条天皇)に取り次ぐ役目を務めた。このとき居合わせた藤原道長が、桜をテーマに歌を詠むように言った。それに応じた歌という。当意即妙な詠みぶりは、作者の名声を上げた。
もともと桜を取り次ぐ役目は紫式部が務めることになっていた。しかし、紫式部は、新参の女房だった作者にこの役目を譲って花を持たせたといわれる。
関連する人物
藤原道長
紫式部