和泉式部 いずみしきぶ
生没年不詳。平安時代中期の歌人。小式部内侍の母。恋多き才女として知られ、敦道親王との関係を和歌とともに記した『和泉式部日記』を残している。のちに藤原道長の娘・中宮彰子に仕え、その縁で藤原保昌の妻となった。
登場作品
『小倉百人一首』
56 あらざらむ この世のほかの 思ひ出に いまひとたびの 逢ふこともがな
<私の命はもうじき尽きてしまうでしょう。あの世での思い出に、せめて、もういちどだけ、あなたに逢いたい>
『後拾遺和歌集』恋3・763より。病床に就いていたときに、かつての恋人のもとに贈った歌という。