登場作品
『十訓抄』
第1 人に恵を施すべき事 1-21
中宮彰子の御産が重かったので、父の藤原道長があわてて障子を開けて飛び出してきて、「どうしたものか、祈祷を増やしたほうがよいか」と言った。有国が「御産はもう終わりました」と答えている間に女房がやって来て「御産が終わりました」と報告した。後日道長から「どうして御産が終わったとわかったのだ」と尋ねられたので、「障子は『子を障る』と書きます。その障子が広く開いたので、『御産は終わりました』と申しあげたのです」と答えた。
関連する人物 一条天皇 清少納言 紫式部 赤染衛門 和泉式部 小式部内侍 伊勢大輔 高階貴子 相模 出羽弁 小弁 馬内侍 江侍従 新宰相 兵衛内侍 上東門院中将 藤原斉信 藤原公任 藤原行成 源俊賢 良源 寛朝 円融天皇 小大君 上東門院 大江匡衡 藤原道長 大江匡房 藤原頼通 源師房 藤原清隆 丹波雅忠 允恭天皇