四条宮筑前 しじょうのみやちくぜん

  • 伯の母 はくのはは

生没年不詳。平安時代中期の歌人。高階成順伊勢大輔の娘。後冷泉天皇の后・藤原寛子に仕えた。

登場作品

『宇治拾遺物語』

巻3-9 41話 伯の母の事

平維幹に略奪された姉の大姫御前を思いやり、姉がいる常陸国に歌を贈った。のちに常陸守となった夫について常陸国に下り、その際に姉を訪ねたが、すでに亡くなっていた。代わりに姉が残した2人の娘と語り合った。

関連する人物  平維幹 高階成順 伊勢大輔

巻3-10 42話 同じき人、仏事の事

仏像の開眼供養のために永縁を招いた。永縁は歌人としても名高い人物だったので、お布施の中に、歌枕である長柄の橋の木切れを入れ、歌を添えて差し上げた。

関連する人物  永縁 隆源