【藤原道隆四女】 ふじわらのみちたかよんじょ

  • 御匣殿 みくしげどの

生没年不詳。平安時代中期の女官。藤原道隆高階貴子の娘。定子の妹。定子の身のまわりの世話をする御匣殿を務めた。

登場作品

『枕草子』

第79段 返る年の二月二十余日

清少納言が中宮定子の御所に行かず、自分の局に居残っていたので、「ひとりで寝ないで私の局で寝なさい」と呼んだ。

関連する人物  藤原斉信 藤原定子 宰相の君

第223段 三条の宮におはしますころ

五月五日の節句に女房たちとともに薬玉を作り、脩子内親王や敦康親王の衣に付けてさしあげた。

関連する人物  藤原定子 脩子内親王 敦康親王

第260段 関白殿、二月二十一日に、法興院の

姉の定子が、父の執り行う一切経供養に参列するために二条院に里下がりした際、母や他の姉妹とともに、定子のもとにやってくる。
法要の当日には、定子付きの女房たちが二条院から移動するさまを御簾の後ろから見物していて、彼女たちを緊張させる。

関連する人物  藤原道隆 藤原定子 東三条院 藤原伊周 藤原隆家 藤原道長 【藤原道隆三女】 藤原原子 高階貴子 藤原道兼 高階明順 丹波重雅 藤原道頼 隆円 藤原道雅 高階信順 源則理

第294段 僧都の御乳母のままなど

自身の局に清少納言やほかの定子付きの女房たちが集っていたところ、身分の低い男がやってきて、家が火事になったことを訴え嘆いた。女房たちともども、この男の話を笑って聞いていた。

関連する人物  藤原定子