丹波重雅 たんばのしげまさ

946~1011。平安時代中期の医師。丹波重頼の息子。典薬頭を務めた。源頼光や藤原行成の治療にもあたったという。

登場作品

『枕草子』

第260段 関白殿、二月二十一日に、法興院の

藤原道隆が積善寺で一切経供養を行った際、中宮定子の輿が寺に向かうのに先んじて、采女たちを乗せた馬が出発した。
その采女たちのひとりに、重雅の恋人で、豊前(ぶぜ)という女性がいた。藤原道頼は、豊前が葡萄染(=禁色の紫に似た色)の指貫を着ているのに目を付け、「重雅は禁色を許されたのだな」と、重雅のことをからかった。
※重雅自身は、この場には不在と思われる。

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