藤原隆家 ふじわらのたかいえ
- 隆家帥 たかいえのそち
- 中納言 ちゅうなごん
- 三位の中将 さんみのちゅうじょう
979~1044。平安時代中期の公卿。藤原道隆の息子。きょうだいに、伊周・定子がいる。花山上皇を矢で射ろうとしたという事件によって兄・伊周とともに配流され、叔父・道長の勢力拡大を許した。のちに帰京して中納言までのぼった。
登場作品
『枕草子』
第98段 中納言まゐりたまひて
中宮定子に献上するつもりの扇について、「たいへんすばらしい骨が手に入った。誰も見たことのないような骨だ」と声高に言い立てる。清少納言が「(誰も見たことがないということは)扇の骨ではなくて、くらげの骨では」と口を挟むと、「そのセリフ、私が言ったことにしよう」と笑った。
関連する人物 藤原定子
第100段 淑景舎、春宮にまゐりたまふほどの事など
妹の中宮定子と東宮妃原子、さらに両親が集まっているところに、兄・伊周に連れられてやってくる。