隆円 りゅうえん

  • 僧都の君 そうずのきみ

980~1015。平安時代中期の僧侶。藤原道隆の息子。藤原定子の弟。実印を師匠とした。権大僧都までのぼった。和歌に優れていたという。

登場作品

『枕草子』

第89段 無名といふ琵琶

妹の原子とともに定子のもとを訪れたときに、原子が、亡き父道隆からもらった風情のある笙の笛が自分の手元にある、と話す。そこで、自分が持っている琴とその笙を交換しようと持ちかけたが、スルーされた。笙の名が「いなかへじ(いやよ、取り換えません)」というものだったので、それにちなんで暗に「取り換えない」という意思を示されたのだが、隆円自身は笙の名を知らなかったので、原子を恨めしく思った。

関連する人物  藤原定子 藤原原子 藤原斉信 藤原道隆

第130段 頭弁の、職にまゐりたまひて

藤原行成が清少納言に送った手紙のうちの一通を、頼み込んでもらい受けた。

関連する人物  藤原行成 源経房

第260段 関白殿、二月二十一日に、法興院の

父・藤原道隆が積善寺で行った一切経供養に参列。地蔵菩薩のような姿で女房たちに交じって歩いている様子がかわいらしい、と描かれる。

関連する人物  藤原道隆 藤原定子 東三条院 藤原伊周 藤原隆家 藤原道長 【藤原道隆三女】 【藤原道隆四女】 藤原原子 高階貴子 藤原道兼 高階明順 丹波重雅 藤原道頼 藤原道雅 高階信順 源則理