登場作品
『枕草子』
第77段 御仏名のまたの日
第80段 里にまかでたるに
第130段 頭弁の、職にまゐりたまひて
藤原行成と清少納言の丁々発止のやりとりが宮中でたいへん評判になった。このことを、嬉々として清少納言に報告にやってきて、「私が思いを寄せるあなたがほめられているのがうれしい」と言った。
第137段 殿などのおはしまさで後、世の中に事出で来
藤原道隆亡き後の政変で、中宮定子が髪を下ろし、宮中からも出て小二条殿に移るなか、清少納言は、中関白家にとっての政敵・藤原道長とも親交があったために道長側の人間だと見なされてしまうことがあった。その気詰まりから里下がりしていたが、そんな清少納言のもとを訪れ、定子の様子や小二条殿のありさまなどを話して聞かせて、定子も周囲の女房たちも、清少納言の不在を気遣っていると伝える。
関連する人物 藤原定子