白河天皇 しらかわてんのう
- 白河院 しらかわのいん
- 白河法皇 しらかわのほうおう
1053~1129。平安時代後期の天皇。在位1072~1086。幼い皇子(堀河天皇)に譲位し、自らは上皇となって政治に関わり、院政を開始した。のちに出家して法皇となっても実権を握った。
登場作品
『宇治拾遺物語』
巻4-14 66話 白川院、御寝の時、物にをそわれさせ給ふ事
寝所に入ってから物の怪にうなされるようになったので、源義家から献上された弓を枕元に立てた。すると、うなされることがなくなった。
関連する人物 源義家
巻5-6 75話 陪従清仲の事
巻10-2 115話 放鷹楽、明暹に是季が習ふ事
巻11-5 129話 白河法皇北面、受領の下りのまねの事
『十訓抄』
第1 人に恵を施すべき事 1-24
宇治(にある藤原師実の別荘?)に御幸したときのこと、たいそう盛り上がったので、師実から、もう一日逗留してはと勧められた。しかし、「都は宇治の北にある。明日都に戻るのは、方塞がりで差し障りがある」ということで難色を示した。すると、藤原行家が、喜撰法師の「都のたつみ」の歌を引いて、「宇治は都の南ではないから、差し障りはありませんよ」と申しあげた。院は、それならばと逗留を決めたのだった。