源義家 みなもとのよしいえ

  • 義家朝臣 よしいえあっそん

1039~1106。平安時代後期の武将。前九年の役で安倍頼時貞任父子らと戦い、滅ぼした。これによって勇名をとどろかせ、出羽守に任じられた。陸奥守在任時には後三年の役を平定。多くの武士たちに信望され、東国に源氏の勢力が台頭する基盤をつくった。

登場作品

『宇治拾遺物語』

巻4-14 66話 白川院、御寝の時、物にをそわれさせ給ふ事

白河上皇が寝所で物の怪にうなされるようになったので、檀の木で作った黒塗りの弓を献上した。すると、うなされることがなくなり、上皇から感服された。

関連する人物  白河天皇

『十訓抄』

第1 人に恵を施すべき事 1-34

藤原頼宗邸で囲碁を打っていたときに、罪人が逃げ込んできた。刀を抜いて庭を走り回っていたが、義家の従者が「ここに八幡太郎様がおいでだぞ」と言うと、刀を放り投げた。そこで、 近くの小屋に隠しておいた郎等たちが罪人を捕らえて引っ立てていったのだった。

関連する人物  藤原頼宗