安倍頼時 あべのよりとき

  • 頼時 よりとき

?~1057。平安時代中期の武将。安倍貞任宗任の父。長く陸奥国(東北地方)一帯を支配してきた豪族。朝廷に対抗して前九年の役を起こし、息子らとともに戦ったが敗死した。

登場作品

『宇治拾遺物語』

巻15-2 187話 頼時が、胡人見たる事

朝廷と対立しないですむような土地に移り住もうと考え、息子の貞任・宗任らを連れて、陸奥からさらに北方を探索しに行った。30日ほどかけて川をさかのぼり、その間には、胡国(古代中国の北方民族の国)の人々を見かけた。しかし、葦原が続くばかりで上陸するのに適当な浅瀬を見つけることができず、キリがないので陸奥に引き返した。その後ほどなくして亡くなったのだった。

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