醍醐天皇 だいごてんのう

  • 延喜の御門 えんぎのみかど

885~930。平安時代前期の天皇。在位897~930。宇多天皇の皇子。父からの指示により、当初藤原時平と菅原道真を左右大臣として用いていたが、道真は時平によって失脚させられた。これにより、後年、道真の怨霊に悩まされた。政治には自ら精力的に取り組み、「延喜の治」として称えられた。また、『古今和歌集』の編纂を命じた。

登場作品

『宇治拾遺物語』

巻2-2 20話 静観僧正、雨を祈り、法験の事

雨乞いのために高名な僧たちを多く招いて祈祷させたが、効験がなかった。そこで、増命を呼んで祈祷させたところ、見事に雨が降り出し、日照りが解消した。

関連する人物  増命

巻8-3 101話 信濃国の聖の事

重い病にかかったときに、命蓮の加持祈祷のおかげで回復した。

関連する人物  命蓮

巻12-15 151話 河原院に、融公の霊、住む事

河原院は、もとの持ち主・源融が亡くなった後、宇多上皇に献上され、その後、醍醐天皇が度々行幸した。

関連する人物  源融 宇多天皇

『十訓抄』

第1 人に恵を施すべき事 1-2

大嘗会のときに建造する木の丸殿では、中に入るための名のりのときに、天智天皇の御製歌を詠じていた。この御歌が筑前国の風俗歌として歌われていたのを、醍醐天皇が神楽歌に加えた。

関連する人物  天智天皇 藤原斉信 藤原公任 藤原定頼