藤原繁子 ふじわらのはんし

  • 藤三位局 とうさんみのつぼね

生没年不詳。平安時代中期の女官。藤原師輔の娘。藤原詮子(東三条院)に仕え、のちに一条天皇の乳母を務めた。藤原道兼の妻となり、道兼の死後、平惟仲と再婚した。

登場作品

『枕草子』

第132段 円融院の御果ての年

あるとき、差出主不明の歌が届いた。内容が皮肉っぽいものだったので、いったい誰が送ってきたものかと思いつつ、藤原朝光からのものかと推察して、朝光に返歌を贈った。朝光からの返歌と最初の歌を持って、一条天皇と中宮定子のもとに向かい、こういうことがありましたと話したところ、二人の様子がおかしい。実は、最初に届いた皮肉っぽい歌は、帝と中宮が繁子にしかけたいたずらだったことが判明したのだった。

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