藤原義懐 ふじわらのよしちか

  • 義懐の中納言 よしちかのちゅうなごん
  • 権中納言 ごんちゅうなごん

957~1008。平安時代中期の公卿。藤原伊尹の息子。姉に、冷泉天皇女御で花山天皇母の懐子がいる。花山天皇の蔵人頭を務め、天皇の乳母子である藤原惟成とともに、帝を補佐した。しかし、花山天皇が出家すると、自らも惟成ともども出家した。

登場作品

『枕草子』

第33段 小白川といふ所は

小白川の藤原済時邸で行われた仏事に参加した。普段に増して立派な様子で、たくさん止まっている女車の中から目星をつけて声をかけてみたり、清少納言とも言葉を交わしたりする(法華経にちなんだ軽いやりとりだった)。この仏事の数日後に出家したことが記される。

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