豊原時元 とよはらのときもと

1058~1123。平安時代後期の雅楽家。兄の公里・時忠に笙を習い、堀河天皇の笙の師範を務めた。

登場作品

『十訓抄』

第1 人に恵を施すべき事 1-35

あるとき内裏で管弦の遊びが行われた。時元は笛、藤原有仁が琵琶、藤原宗輔が筝の琴、女房が和琴、鳥羽天皇が笛を奏し、有仁の従者源忠宗(伝不詳)が篳篥を担当した。途中有仁が弾いていた琵琶の緒が切れたが、行尊の機転で事なきを得、遊びは一晩中続いた。

関連する人物  行尊 鳥羽天皇 源有仁 藤原宗輔 如無 藤原定国