藤原宗輔 ふじわらのむねすけ

  • 京極太政大臣宗輔公 きょうごくだじょうだいじんむねすけこう
  • 蜂飼の大臣 はちかいのおとど

1077~1162。平安時代後期の公卿。宗俊の息子。蜂をかわいがったほか、管弦の名手でもあったという。

登場作品

『十訓抄』

第1 人に恵を施すべき事 1-6

蜂をたくさん飼っていて、一匹一匹名前を付けていた。従者を叱るときに名を呼んで「この者を刺せ」と命じると、呼ばれた蜂がやって来て、命じられた通りに刺したという。これだけでなく、普段から、蜂たちは宗輔の言う通りに振る舞った。そこで世間の人たちは宗輔を、「蜂飼の大臣」と呼んだ。
あるとき鳥羽殿で蜂の巣が落ちて大騒ぎになったが、居合わせた宗輔の働きで蜂を鎮めることができた。宗輔は、この様子を見ていた鳥羽院からお褒めの言葉をいただいた。

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