源有仁 みなもとのありひと

  • 花園左大臣 はなぞのさだいじん

1103~1147。平安時代後期の公卿。後三条天皇の孫にあたる。白河上皇の養子となったが、のちに臣籍に下り、20歳で内大臣となる。以後、左大臣まで昇った。容貌美しく、詩歌・音楽・書にも優れ、儀式にも詳しかったという。別荘の場所から花園左大臣と呼ばれた。

登場作品

『十訓抄』

第1 人に恵を施すべき事 1-35

あるとき内裏で管弦の遊びが行われた。有仁は琵琶、藤原宗輔が筝の琴、豊原時元が笛、女房が和琴、鳥羽天皇が笛を奏し、有仁の従者源忠宗(伝不詳)が篳篥を担当した。途中有仁が弾いていた玄象の琵琶の緒が切れたが、行尊の機転で事なきを得、遊びは一晩中続いた。

関連する人物  行尊 鳥羽天皇 藤原宗輔 豊原時元 如無 藤原定国