藤原祇子 ふじわらのぎし

  • 進命婦 しんのみょうぶ

?~1053。平安時代中期の人物。藤原頼通の妻。子に、師実覚円寛子などがいる。

登場作品

『宇治拾遺物語』

巻4-8 60話 進命婦、清水詣の事

日参していた清水寺で、老僧から思いを寄せられる。老僧はこのために病に倒れ、3年の間、身なりも整えぬまま床に臥せって死を迎えようとしていた。見舞いに訪れた藤原祇子(進命婦)は、髪もひげも伸び放題となった老僧の姿を全く気にかけず、思いやりのある言葉をかける。老僧は喜び、祇子に法華経の文句を授けて死んでいった。その功徳により祇子は、権力者・藤原頼通に愛され、産まれた子どもたちは、それぞれに高位にのぼったのだった。

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