凡河内躬恒 おおしこうちのみつね

生没年不詳。平安前期の歌人。三十六歌仙の一人。紀貫之らとともに、『古今和歌集』の撰者を務めた。官人としての出世には恵まれなかったが、歌人として高い名声を得た。

登場作品

『小倉百人一首』

29 心あてに 折らばや折らむ はつ霜の 置きまどはせる 白菊の花

<この白菊の花。折るんだったら当てずっぽうに折ってみようか。初霜が降りて、一面真っ白。霜だか花だかさっぱり見分けがつかないからさ>

古今和歌集巻第5秋歌下・277より。「置きまどはせる」は初霜が置いて、その白さで白菊を手折ろうとする人を迷わせるということ。霜で菊が紛れるというのは誇張かもしれないが、発想が楽しい歌。

『十訓抄』

第1 人に恵を施すべき事 1-47

壬生忠岑が帝に献上する歌に、「白雲のおりゐる山」と詠んだので、強く非難した。はたして、ほどなくして代替わりが起こった。
※「雲がおりる」という文句が帝の退位を表すという。

関連する人物  壬生忠岑 藤原長忠 篤子内親王 藤原仲実 周防内侍 藤原良経