源宣方 みなもとののぶかた

  • 源中将 げんのちゅうじょう

?~998。平安時代中期の官人。源重信の息子。

登場作品

『枕草子』

第78段 頭中将のすずろなるそら言を聞きて

ある夜、藤原斉信が清少納言を試すために、他の殿上人たちとも謀って、彼女に手紙を送った。清少納言からの返事は斉信の予想を上回る機知にとんだものだったので、大変な評判になった。宣方は、このいきさつを教えに、清少納言の局を訪ねてきた。

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第155段 故殿の御服のころ

4月の初めに、ふと七夕にまつわる詩を吟じて、清少納言から「気の早いことですね」と、一緒にいた藤原斉信ともどもからかわれたことがあった。その後、七夕の日を迎えて、清少納言からそのときのことを蒸し返されたが、3か月前のことをしっかり覚えていた斉信とは対照的に、宣方はさっぱり覚えていなかった。斉信に言われてやっと思い出すありさまで、清少納言から軽んじられる風であった。

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第156段 弘徽殿とは

弘徽殿の女御こと藤原義子には、左京という娘が仕えていたが、その左京のもとに通っているといううわさを立てられた。ある日、清少納言からうわさのことをからかわれて、ひどく気分を害した。

関連する人物  藤原義子