藤原教通 ふじわらののりみち

  • 時の関白 ときのかんぱく
  • 大二条殿 おおにじょうどの

996~1075。平安時代中期の公卿。藤原道長の息子。兄の頼通から太政大臣の位を譲られ、のちに関白を務めた。しかし、外戚関係のない後三条天皇が即位したことなどをきっかけに権力を失った。

登場作品

『宇治拾遺物語』

巻3-3 35話 小式部内侍、定頼卿の経にめでたる事

恋人の小式部内侍のもとを訪れたが、その最中に小式部が、恋敵である藤原定頼の読経に聞きほれてしまい、すっかり恥をかかされた。

関連する人物  小式部内侍 藤原定頼

巻5-12 81話 大二条殿に、小式部内侍、歌を読み懸け奉る事

恋人である小式部内侍との仲が冷めかけていたころ、病気になってしまった。回復してから上東門院のもとに参上すると、小式部に出くわした。そこで、見舞いに来なかったことをなじると、小式部は即座に歌を詠んで返した。その見事さに、愛情が再燃した。

関連する人物  小式部内侍 上東門院