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下野武正
下野武正 しもつけのたけまさ
生没年不詳。平安時代後期の官人。藤原忠通に仕えた。
登場作品
『宇治拾遺物語』
巻4-10 62話 篤昌・忠恒等の事
蔵人所の次官・やすすけが忠恒という随身の奇抜な格好を揶揄した際に、武正は立派な身なりをしている見本として例に挙げられた。
関連する人物
藤原篤昌
よしすけ
巻8-2 100話 下野武正、大風雨の日、法性寺殿に参る事
藤原忠通に仕えていた。強風と大雨で忠通邸が被害を受けたときに、復旧作業に奔走して忠通からほめられた。
関連する人物
藤原忠通
巻15-3 188話 賀茂祭の帰さ、武正・兼行を御覧の事
主人の藤原忠通によって、秦兼行とともに、賀茂祭の行列のお供に遣わされた。その帰り道、紫野で忠通が様子をご覧になっていると知って、二人とも威儀を正し、気取って通り過ぎた。このときは、武正が先に立って歩いた。すると、忠通から「もう一度(二人の様子を見るために)戻ってこい」と仰せがあったので、再び連れ立って歩いた。さらにもう一度、忠通の前を通って帰る際に、兼行は先に通って行ったが、武正だけはなかなか現れなかった。人々が「どうしたのか」と言い出す頃に、幕の後ろから冠のてっぺんだけをのぞかせて通ってみせて、皆に称賛された。
関連する人物
秦兼行
藤原忠通