道命 どうみょう

  • 道命阿闍梨 どうみょうあざり

974~1020。平安時代中期の僧侶。藤原道綱の息子。良源を師とする。法華経を読む声の美しさを称えられたといわれる。優れた歌人でもあった。

登場作品

『宇治拾遺物語』

巻1-1 1話 道命阿闍梨、和泉式部の許にして読経、五条の道祖神、聴聞の事

和泉式部のもとを訪れて夜を過ごしたが、ふと目が覚めて経を読んでいると、五条辺りの道祖神が現れた。聞けば、ふだん身を清めて読経するときは梵天・帝釈といった錚々たる仏神が道命の読む経を聴きに来ていて、自分などはとても近づけないが、今は行水もせずに読んでいるので近づけた。ありがたいことだ、と話した。

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