増賀 ぞうが

  • 増賀上人 ぞうがしょうにん

917~1003。平安時代中期の僧侶。良源を師とする。当時の僧侶たちが名利を求めようとする姿を批判し、あえて奇異なふるまいをすることで、世俗との関係を絶とうとしたといわれる。

登場作品

『宇治拾遺物語』

巻12-7 143話 増賀上人、三条宮に参りて振る舞ふ事

尊い僧侶だったが、非常に気難しい人柄だった。名声をとことん嫌い、わざと奇矯なふるまいをしてみせていた。
東三条院が出家する際に、戒律を授ける役目として呼ばれた。滞りなく儀式が終わったところで突然「わざわざ私を呼んだのはどうしてか。もしや私の”もの”が大きいとお聞きになったからか」などと言い出して周囲を唖然とさせた。さらに、腹を下しているからと、その辺りに用を足していった。

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