恵慶 えぎょう

  • 恵慶法師 えぎょうほうし

生没年不詳。平安時代中期の僧侶。播磨国(兵庫県)の人物だったと推測されている。紀貫之曽禰好忠など、多くの歌人たちと交流があったといわれる。

登場作品

『小倉百人一首』

47 八重むぐら しげれる宿の さびしきに 人こそ見えね 秋は来にけり

<幾重にもつる草が生い茂り、荒れ果てたかつての豪邸の寂しいありさま。もはや人の訪れはないけれど、ほら、秋は変わらずに訪れる>

拾遺和歌集巻第3秋・140より。「宿」は源融が建てた別荘・河原院のことを指す。融の没後、半世紀以上が経ち、華やかにしつらえられた豪邸は荒れ放題になっていたという。そこで感じた秋の訪れを詠んだ歌。

関連する人物  源融