慶滋保胤 よししげのやすたね
- 内記上人寂心 ないきのしょうにんじゃくしん
?~1002。平安時代中期の漢詩人。陰陽道を家業とする賀茂氏の生まれだが、家業を離れて中国の歴史書や詩文を学んだ。また、仏教にも深く帰依して源信のもとで出家。寂心と名のった。弟子に寂昭がいる。『池亭記』や『日本往生極楽記』などの著書がある。
登場作品
『宇治拾遺物語』
巻12-4 140話 内記上人、法師陰陽師の紙冠を破る事
堂塔を建てるために、播磨国に材木を集めに行った。すると、法師の姿で陰陽師の術を行う者がいた。その姿に憤慨し、泣いて責めたてると、法師陰陽師は「暮らしを立てるために、しかたなくやっているのだ」と言った。そこで、もとでとして集めた金品を法師陰陽師に与えて、堂塔を建てるように勧めた。