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壬生忠見
壬生忠見 みぶのただみ
生没年不詳。平安時代中期の歌人。三十六歌仙の一人。壬生忠岑の息子。「天徳内裏歌合」で平兼盛と秀歌を競い、敗れたショックで亡くなったという伝説が残っている。
登場作品
『小倉百人一首』
41 恋すてふ わが名はまだき 立ちにけり 人しれずこそ 思ひそめしか
<僕が恋をしているといううわさが、もう周りに広まってしまったよ。だれにも知られないよう、ひっそりと思いを寄せ始めたばかりなのに>
拾遺和歌集巻第11恋1・621より。960年に行われた天徳内裏歌合で、40番の平兼盛と競り合った歌として有名。判者を務めていたのは当時の左大臣・藤原実頼だったが、2首の優劣を決めかねた。臨席していた村上天皇が、兼盛の歌のほうを口ずさんだことから、そちらを勝ちとしたといわれる。敗れた忠見はショックで食事がのどに通らなくなって命を落としたという。
関連する人物
平兼盛
藤原実頼
村上天皇