源頼信 みなもとのよりのぶ

  • 河内守頼信 かわちのかみよりのぶ

968~1048。平安時代中期の武将。源満仲の息子。頼光・頼親は兄。藤原道長に仕えた。平忠常の乱を戦わずして鎮圧したことから、勇名をとどろかせることとなった。

登場作品

『宇治拾遺物語』

巻11-4 128話 河内守頼信、平忠恒を責むる事

坂東の平忠常が反乱を起こしたので、討伐に出向いた。忠常は内海の入り組んだ対岸に屋敷を構え、船も隠してしまっていた。浜に沿ったルートで対岸を目指すと何日もかかり、その間に逃げられてしまう恐れがあった。
源頼信は坂東に赴くのは初めてだったが、家の言い伝えで海中に馬で通れるくらいの浅瀬があることを知っていたので、そこを通って攻め寄せた。そして、忠常を降伏させた。配下の兵士たちは、頼信の知勇に舌を巻いたのだった。

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