法蔵 ほうぞう

  • 法蔵僧都 ほうぞうそうず

?~969。平安時代中期の僧侶。

登場作品

『宇治拾遺物語』

巻14-9 183話 大将、慎みの事

「災いが起こる星の巡りがあるから、近衛大将は身を慎むべし」という占いが出た。ところが、祈祷の師を務める左大将・藤原仲平から祈祷の依頼がない。そこで、心配して仲平を訪ねた。すると仲平は、「右大将は学識に優れ、まだ若い。私のほうはもう年寄りだからどうなってもいいのだ」と話し、右大将のために、自分は祈祷をしないのだ、と語った。この言葉を聞いて感涙した。

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