藤原仲平 ふじわらのなかひら

  • 枇杷左大将仲平 びわのさだいしょう

875~945。平安時代前期の公卿。左大臣までのぼった。穏やかな人柄であったといわれる。

登場作品

『宇治拾遺物語』

巻14-9 183話 大将、慎みの事

「災いが起こる星の巡りがあるから、近衛大将は身を慎むべし」という占いが出た。しかし、左大将でありながら、特に祈祷を行わなかった。祈祷の師である法蔵が心配して訪ねてきたが、「右大将は学識に優れ、まだ若い。私のほうはもう年寄りだからどうなってもいいのだ」と話し、右大将のために、自分は祈祷をしないのだ、と語った。この心がけもあってか、特に災いが降りかかることもなく、後には左大臣になって70歳過ぎまで生きた。

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