藤原俊綱 ふじわらのとしつな

  • 伏見修理太夫 ふしみしゅりのだいぶ

1028~1094。平安時代後期の官人。藤原頼通祇子の息子。一時橘俊遠の養子となっていた。造園や音楽にも優れていた。

登場作品

『宇治拾遺物語』

巻3-14 46話 伏見修理太夫俊綱の事

もとは藤原頼通の息子だったが、橘俊遠の養子となり、15歳の若さで尾張国(愛知県)の国司として赴任する。当時の尾張では、熱田神宮の大宮司が神威を盾にして、国司を上回る権力をふるっていた。しかし、俊綱は恐れることなく強い態度に出て大宮司を捕らえさせた。大宮司が嘆いて神に助けを求めたところ、神から、過去に徳の高い僧侶を粗雑に扱ったことを指摘される。その僧侶の名を俊綱(すんごう)といい、俊綱の前世の姿だった。俊綱は生まれ変わって、前世での報復をしたのだった。

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巻5-2 71話 伏見修理大夫の許へ殿上人共行き向ふ事

屋敷に20人もの客が突然やってきたが、大慌てしつつも豪勢にもてなした。味を占めた客たちが、翌日も20人ばかりで押しかけたが、今度は予め用意をしておき、やはり豪勢にもてなした。それほどの財力の持ち主だった。

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