橘以長 たちばなのもちなが

  • 橘大膳亮大夫以長 たちばなのだいぜんのすけのたいふもちなが

?~1169。平安時代後期の官人。筑後守などを務めた。

登場作品

『宇治拾遺物語』

巻5-3 72話 以長、物忌の事

物忌で家にこもっていたのに、左大臣・藤原頼長から物忌など理由にならないとばかりにきつく言われて、無理矢理呼び出された。後日頼長が物忌のときに、わざわざ屋敷に参上して仕返しした。

関連する人物  藤原頼長

巻8-1 99話 大膳大夫以長、前駈乃間の事

左大臣・藤原頼長に付き従って法勝寺に向かった。頼長の前を行く公卿が、頼長に気を遣って牛車を止めて先に行かせたときに、頼長の随身たちは馬から降りて公卿の前を通り過ぎたが、以長だけは降りずに通った。あとでそのことを頼長に咎められたが、公卿の道のよけ方が礼を失するものだったから、自分も馬から降りなかったのだと主張した。

関連する人物  藤原頼長 鳥羽天皇