橘季通 たちばなのすえみち

?~1060。平安時代中期の官人。橘則光の息子。母は清少納言かともいわれる。駿河守などを務めた。勅撰集にも入集している。

登場作品

『宇治拾遺物語』

巻2-9 27話 季通、事に逢はんと欲する事

高貴な方に仕える女房のもとに通っていたが、彼女の勤め先の侍たちが季通のことを「たいした身分でもないくせに、この屋敷にちょいちょい出入りするとは生意気だ」と考え、痛い目に遭わせてやろうと画策した。そして、何も知らない季通がいつものように女房の局にやってくると、屋敷中の門を閉ざし、杖を引きずりつつあちこちに立ちふさがって、季通が屋敷から出ようとしたら乱暴してやろうと待ち構えた。これを知った季通はとても困ったが、召し使っている小舎人童が機転を利かせたおかげで、無事に脱出することができた。

巻11-8 132話 則光、盗人を切る事

橘季通の父が橘則光である、と紹介している。

関連する人物  橘則光