?~861。平安時代前期の皇族。伊登・伊豆とも。桓武天皇の皇女。夫・阿保親王との間に、在原業平がいる。
年老いた我が身を儚んで、息子の業平のもとに「いよいよ見まく」という歌(『古今和歌集』雑・上所収)を詠んで送ったという。清少納言はこの逸話を引いて、しみじみとおもしろく感じられる、業平の心情も察せられると記している。