相応 そうおう

  • 相応和尚 そうおうかしょう

831~918。平安時代前期の僧侶。円仁を師とした。

登場作品

『宇治拾遺物語』

巻15-8 193話 相応和尚、都卒天に上る事 付 染殿の后を祈り奉る事

あるとき染殿の后(藤原明子)に憑いたもののけを祓ってほしいと依頼された。ところが、その身なりがむさくるしかったので、侮られ、寝殿に入れてもらえず、外で祈禱するように命じられた。后は寝殿の奥で臥せっていたが、相応の祈禱の力によって外に転がり出てきた。后のお付きの者たちが慌てるのもかまわず、相応は后を何度も打って、もののけを退散させた。この働きによって僧都に任じるとの命がくだったが、はじめに無礼な扱いを受けたことを怒ってこれを辞退し、二度と宮中にも参上しなかった。

関連する人物  藤原明子