大中臣頼基 おおなかとみのよりもと

886?~958。平安時代中期の官人。息子に能信がいる。大中臣氏は代々の神官の家系で、自身も伊勢神宮祭主を務めた。歌人としても名高く、三十六歌仙の一人。

登場作品

『十訓抄』

第1 人に恵を施すべき事 1-30

息子の能信が、敦美親王のもとで正月子の日の宴が開かれた際に、親王に歌を奉った。詠んだ歌のことを能信から聞くと、そばにあった枕で能信を殴り、「傍流の親王にそんな立派な歌を詠むとはバカ者め」とこっぴどく叱りつけた。

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