藤原正光 ふじわらのまさみつ

  • 大蔵卿 おおくらきょう

957~1014。平安時代中期の公卿。藤原兼通の息子。長く大蔵卿を務めた。

登場作品

『枕草子』

第257段 大蔵卿ばかり耳とき人はなし

とても耳のいい人だった。あるとき、清少納言と女房がひそひそ話をしていたことがあった。遠くに控えていた正光に聞かせまいとして声をひそめていたのだが、話し相手の女房が聞き取れなかった清少納言の声を、正光は聞き取ってしまい、のけ者にされたことにへそを曲げたという。