源宗于 みなもとのむねゆき

  • 源宗于朝臣 みなもとのむねゆきあそん

?~939。平安時代前期の歌人。三十六歌仙の一人。光孝天皇の孫。臣籍に入った。

登場作品

『小倉百人一首』

28 山里は 冬ぞさびしさ まさりける 人目も草も かれぬと思へば

<山里は冬になるとひときわ寂しいもんだなあ。だれも訪ねてこないし、草も枯れてしまうし>

古今和歌集巻第6冬歌・315より。「かれ」は「離れ」と「枯れ」の掛詞。「離れ(離る)」は「遠ざかる、絶える」という意味で、ここでは「人目が離れぬ」、つまり、人の訪れが途絶えてしまうということ。もともと寂しい山里が、冬の訪れによってさらに寂しくなるさまを詠んでいる。