登場作品
『小倉百人一首』
28 山里は 冬ぞさびしさ まさりける 人目も草も かれぬと思へば
<山里は冬になるとひときわ寂しいもんだなあ。だれも訪ねてこないし、草も枯れてしまうし>
古今和歌集巻第6冬歌・315より。「かれ」は「離れ」と「枯れ」の掛詞。「離れ(離る)」は「遠ざかる、絶える」という意味で、ここでは「人目が離れぬ」、つまり、人の訪れが途絶えてしまうということ。もともと寂しい山里が、冬の訪れによってさらに寂しくなるさまを詠んでいる。
<山里は冬になるとひときわ寂しいもんだなあ。だれも訪ねてこないし、草も枯れてしまうし>
古今和歌集巻第6冬歌・315より。「かれ」は「離れ」と「枯れ」の掛詞。「離れ(離る)」は「遠ざかる、絶える」という意味で、ここでは「人目が離れぬ」、つまり、人の訪れが途絶えてしまうということ。もともと寂しい山里が、冬の訪れによってさらに寂しくなるさまを詠んでいる。