源経信 みなもとのつねのぶ

  • 大納言経信 だいなごんつねのぶ

1016~1097。平安時代後期の歌人。源俊頼の父。漢詩や音楽にも優れた多才な人物といわれる。藤原通俊が撰者を務めた『後拾遺和歌集』を批判して、『難後拾遺』を著した。

登場作品

『小倉百人一首』

71 夕されば 門田の稲葉 おとづれて 蘆のまろ屋に 秋風ぞ吹く

<夕方になると、家の前の田んぼの稲の葉に秋風が吹いてさやさやと。蘆で葺いた粗末な小屋にも秋風が吹いてくる>

金葉和歌集巻第3秋歌・183より。源師賢の山荘に行き、「田家秋風」という題で詠んだ歌という。「おとづれて(おとづる)」には「音を立てる」という意味と「訪れる」という両方の意味で使われている。