源兼昌 みなもとのかねまさ

生没年不詳。平安時代後期の歌人。藤原忠通邸で行われた歌合などに参加していたとみられる。

登場作品

『小倉百人一首』

78 淡路島 かよふ千鳥の なく声に 幾夜寝ざめぬ 須磨の関守

<淡路島から通ってくる千鳥の寂しい鳴き声。あの声を聞いた須磨の関守は、幾夜目を覚ましたことだろう>

金葉和歌集巻第4冬歌・288より。『源氏物語』の須磨の巻に登場する歌を踏まえて詠まれた歌。千鳥は冬を表す鳥として、古くから詩歌に詠まれてきた。