源光 みなもとのひかる

  • 右大臣殿 うだいじんどの

846~913。平安時代前期の公卿。仁明天皇の皇子。臣籍に入り、菅原道真が失脚したあと、右大臣までのぼった。

登場作品

『宇治拾遺物語』

巻2-14 32話 柿の木に仏、現ずる事

五条の天神辺りの柿の木の上に仏様が現れたといって、たいへんな評判になった。しかし、光はこの話を疑わしく思い、調べるために、噂の柿の木に赴いた。そして、2時間ばかりわき目もふらずに仏様を凝視していると、はじめは花を降らせ、後光を放っていたが、次第にどうしようもなくなって、大きな羽根の折れたクソトビの姿を現し、地面に落ちてきた。光は「思った通りだった」と言って帰っていった。