藤原顕輔 ふじわらのあきすけ
- 左京大夫顕輔 さきょうのだいぶあきすけ
1090~1155。平安時代後期の歌人。藤原顕季の息子。清輔の父。父から六条家を継ぎ、権威ある和歌の指導者だった。『詞花和歌集』の撰者を務めた。
登場作品
『小倉百人一首』
79 秋風に たなびく雲の 絶えまより もれ出づる月の 影のさやけさ
<秋風に吹かれてたなびく雲の切れ間から、月の光が漏れ出てくる。その澄み切った明るさよ>
新古今和歌集巻第4秋上・413より。「月の影」の「影」は、「光」のことを指す。雲の切れ間から瞬間的に見えた月の光の明るさへの感動を詠んだ歌。