伝不詳。
興福寺にいたが、外で修行するために寺を出ようと考えた。別当の空晴が強く引き留めるので、女性にうつつを抜かすふりをして、どうにかこうにか逃げ出した。ある郡の郡司夫婦から深く尊崇されて、「ご臨終の際にはお会いしたい」と言われた。これを快諾し、数年後、郡司夫婦の家を訪れた。そして、約束通りにそこで極楽往生を遂げたのだった。
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