待賢門院堀河 たいけんもんいんのほりかわ

生没年不詳。平安時代後期の歌人。はじめ令子内親王に仕え、のちに待賢門院(藤原璋子・鳥羽天皇の中宮)に仕えて堀河と呼ばれた。数々の歌合で活躍し、歌人として高い評判を得た。

登場作品

『小倉百人一首』

80 長からむ 心も知らず 黒髪の 乱れてけさは ものをこそ思へ

<あなたの心が変わることなく末永く続くのかどうかわからなくて。寝乱れた今朝のこの黒髪のように私の心は乱れ、もの思う>

千載和歌集巻第13恋歌3・801より。恋人と一夜を過ごし、相手が去って行ったあとの不安な思いを黒髪の乱れに託して詠んだ歌。