順徳天皇 じゅんとくてんのう
- 順徳院 じゅんとくいん
1197~1242。鎌倉時代の天皇。在位1210~1221。後鳥羽天皇の皇子。学問に優れ、和歌にも才能を発揮した。父とともに承久の乱を起こすが、敗れて佐渡(新潟県)に流され、そこで一生を終えた。
登場作品
『小倉百人一首』
100 ももしきや 古き軒端の しのぶにも なほあまりある 昔なりけり
<内裏の古びた建物の軒先に忍ぶ草が生い茂る。しのんでもしのんでもしのびきれぬ、光満ちた在りし日の思い出>
続後撰和歌集巻第17雑中・1205より。「ももしき」は、宮中のこと。「しのぶ」は「忍ぶ草」と、「懐かしく思う、恋しく思う」という意味の「しのぶ」の掛詞。朝廷としても、鎌倉幕府の力が無視できないものになってきた頃の歌という。