仲胤 ちゅういん

  • 仲胤僧都 ちゅういんそうず

生没年不詳。平安時代後期の僧侶。説法の名人だったといわれる。

登場作品

『宇治拾遺物語』

巻1-2 2話 丹波国篠村、平茸生ふる事

丹波国篠村は平茸がたくさん生えるところだったが、あるとき、多くの村人の夢に髪の伸びた法師たちが現れ、「長い間この里にいましたが、縁が尽きたのでよそに移ります」と言った。そして、その翌年から平茸は全く生えなくなった。この話を聞いた仲胤が「不純な気持ちで説法を行った法師は平茸に生まれ変わるという話がある」と述べたという。

巻5-11 80話 仲胤僧都、地主権現の説法の事

仲胤が日吉神社で行った見事な説経を、ある僧侶がそのまま盗用した。その話を聞いて「仲胤の説経を盗むようなそういうものを、犬のク〇説経というのだ」と笑った。

巻14-8 182話 仲胤僧都、連歌の事

行玄のもとに覚快法親王がおいでになり、僧侶たちとともに宴会が行われた。酌をする童が憎たらしい顔つきをしているのを見て、ある僧が童をからかう連歌を詠んだ。仲胤は「今の句に付ける句ができました」といち早く披露したが、一見、つながりがわからず、一同は困惑した。しかし仲胤が「今の上句では下句は付けかねるということです」と言ったので、みな大笑いした。

関連する人物  覚快法親王 行玄