聖武天皇 しょうむてんのう
- 本願の上皇 ほんがんのじょうこう
701~756。奈良時代の天皇。在位724~749。文武天皇の皇子。貴族たちの権力闘争や疫病の流行など国内の不安定な情勢を受けて、度々都を移した。仏教を厚く信仰し、東大寺の大仏を造立。また、遣唐使を派遣して唐の文化や制度などを取り入れたことで、天平文化が栄えた。
登場作品
『宇治拾遺物語』
巻8-5 103話 東大寺花厳会の事
東大寺の華厳会という仏事では、高座に上がった講師が堂の後ろから消えるように出ていく習慣がある。この由来について一説に、聖武天皇が東大寺を建立したときに、鯖売りの翁が法会の講師をした。すると、鯖はお経になり、翁は法会の途中でいつの間にか消えてしまったという出来事からきているという。